理事長挨拶・法人理念

GREETING

理事長挨拶

 平素より当法人の活動に格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
社会福祉法人慶宗会は平成30年2月に奈良県にて法人認可を受け設立致しました。
平成30年5月には、千葉県佐倉市において運営法人の経営破綻により運営不能に陥っていた特別養護老人ホームの運営を引き継ぎ、「地域密着型特別養護老人ホーム 千年希望の杜 佐倉」を開設致しました。
令和3年4月には念願でもあった、法人を設立した奈良県の地において、「特別養護老人ホーム 千年希望の杜 大和郡山」を開設致しました。
社会福祉法人の中では非常に歴史が浅い法人です。

 今、我が国では、少子高齢化による総人口の減少、労働人口の減少、グローバル化、AI技術の急速な発展等に直面し、国や地域としての在り方、働き方の多様化、社会構造、各種制度も含めて、非常に大きな変革の時を迎えています。社会保障と税の一体改革により消費増税も実行され、まだまだ続く高齢化のピークに向かって社会保障制度を持続可能な制度とするために、診療報酬や介護報酬は改定ごとに厳しさを増していくことになると思われます。また、地方の衰退や労働人口の減少により、慢性的な人手不足の状態も更に加速していくことでしょう。以前のように、福祉事業は右肩上がりという時代はとうに終わりを迎え、これからの社会福祉法人の経営は、よりシビアにならざるを得ない状況と言っても過言ではありません。新参者の私共にとっては、それはより顕著であると考えられます。

 厳しい時代にあっても、我々はより良いサービスを目指し、また、効率化させていかなければなりません。IT化、システム化を活用し、介護の現場においてもAIロボットの導入などを視野にいれ、作業効率を加速化させていきます。生産年齢人口の激減による人員不足においても、EPA経済連携協定や技能実習生制度を始め、外国人労働者の受け入れを積極的に行ってまいります。
地方においても、生産年齢人口の都市部への転出を始め、少子高齢化や衰退がより顕著に出ている地域が多くあります。こうした地域に寄り添い、地域と手を取り、共に歩み、真の意味での地方創生を目指し、地方経済、ひいては日本経済のために社会福祉のグローバル化を進めてまいります。

 このような改革を否定的に捉える方もまだまだ多くいらっしゃることでしょう。今、私たちが当たり前のように社会福祉事業を行うことができているのは、今日に至るまで、我が国の社会福祉を築き上げてきた先人たちの英知と汗と涙、たゆまぬ努力の遺産に他なりません。それと同じように、この令和という激動の大変革の時代を迎え、その時代背景に即し、社会福祉を更なる次の世代に引き継ぐために改革を行うのは、まだ30代と若い私の大変大きな責務と感じております。

 常々私は、社会福祉という仕事は、優しさ、慈愛の心に満ち溢れた素晴らしい仕事だと感じています。ですが、本当の意味での優しさは、本当の意味での心の強さを持った人にしか与えることはできないと、そう信じています。

 2020年は世界中がコロナ禍に翻弄された1年となりました。国難ともいえるような状況で、世の中に閉塞感が漂い、誰もが生きづらさを感じるようなときだからこそ、「絶対に負けないんだ」「絶対に諦めないんだ」「絶対に屈しないんだ」という私共の強い姿勢、背中を地域の皆様に見ていただき、少しでも何かを感じていただけたら嬉しいです。

 まだまだ歩み始めたばかりの私共ではございますが、社会福祉法人慶宗会になお一層のご支援ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

令和3年4月1日

社会福祉法人 慶宗会 理事長 山本宗大

PHILOSOPHY

法人理念

施設で生活する入居者様の
気持ちに寄り添いながら
住み慣れた地域で、個々の能力に応じ、
自立したごく普通の生活が営めるよう支援し、
お互いに信頼し、信頼され、
寂しい思いをすることなく生活できる関係を築く。